生活者主権の会生活者通信2006年09月号/03頁

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私に取っての愛国心

東京都新宿区 佐藤 鶴次郎

 21世紀に入り、私は愛国心と言う言葉を聴くと、あの忌まわしい戦争を思いだす。鬼畜米英を
殲滅する為私も海軍航空隊に整備兵として志願、厚木相模野航空隊に入隊、幾100の特攻隊を見
送った。20歳まで是が私の愛国心と信じていた。
 戦後マッカーサーが厚木に来ると大騒ぎ、今まで絶対権力を持った上官は(全員では無いが)拳
銃をひけらかし、トラックに物資を満載し、トンズラした。我々は、当時朝鮮から地下壕堀に強制
的に連れて来られた人からの、逆襲を恐れ集団で駅に歩いた記憶が残る。
 最近愛国心が話題に成る。私は北朝鮮の「マインドコントロール」を思う。権力者が思う様に市
民を操るテクニックで、主権者の我々はそんなマヤカシに乗る事はすべきでない。
 私は国連でNPOの認証を受けている「地球村」の会員です。此の21世紀のグローバルの時代、
愛国では無く、愛地球と主張したい。地球が今、壊れかけている。此の現実を無視して、何が愛国
心かと問いたい。
 今教育基本法が問題視されて居る。今の政治家は自分の事しか考えない。Googleで教育世界一を
検索して「フィンランドの教育」を見て、議論を始めて下さい。憲法に主権は国民に有りと明記さ
れています。我々が政治に責任を持ち、政治を指導する時代です。
 我々は行政の縦割りを批判して来たが、考えて見ると我々自身が縦割りに成っている。頭を柔ら
かにして、子供や孫に素晴らしい地球を残したい。 

生活者主権の会生活者通信2006年09月号/03頁