生活者主権の会生活者通信2005年11月号/01頁

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生活者通信【11月号】

第123号・2005年11月01日発行   ホームページ・アドレス http://www.seikatsusha.org/
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参議院の存在価値

生活者主権の会代表 小俣一郎

 10月14日、参議院本会議で郵政民営化関連法案が
可決、成立した。8月8日に大騒ぎで否決された事
がまるで嘘のような静けさであった。      
 通常国会で造反した自民党参議院議員30名のう
ち、今回も同様の行動を取ったのは、離党した2氏
を除くと、亀井静香氏の兄の亀井郁夫氏のみ。まさ
しく、小泉さんが言っていた通りになったわけで、
小泉さんはこれを「政界の奇跡だ」と表現し、また
「国民のおかげ」と付け加えた。        
 転んだ議員は一体、自分が民意を掴んでいなかっ
たことを認め、自らの不徳を恥じたのであろうか。
それとも、衆議院での「刺客」騒動に恐れをなした
のであろうか。                
 そもそも『参議院の独自性』を掲げて、自らが所
属する政党の方針に反対したのではなかったのか。
『良識の府』と謳うのであれば、たとえ衆議院で再
可決され成立したとしても、反対を貫くべきではな
かったのか。                 
 参議院は誕生した段階から絶えずその必要性を問
われてきている。貴族院型でも連邦型でもない二院
制に意味があるのか。参議院は本当に必要なのか。
衆議院で与党が3分の2を超えてしまったことによ
り、参議院の議決に関係なく法案を通せることにも
なってしまった。いま、参議院の存在意義を改めて
考える時期がきているのではないだろうか。   
 今回の総選挙では、小選挙区制度の特徴が大きく
現れて自民党が大勝した。しかし、敗れたとはいえ
民主党も36%の得票率を獲得している。もし国民
が「小泉さんの改革が止まった」と判断すれば、次
の総選挙では、政権が変る可能性も十分ある。  
 そして、そのとき新しい政権の障害となるのは、
議席構成の変っていない参議院ということになる。
新しい政権が国民の信託を受けて新たな改革を断行
しようとしても参議院で止められる可能性が強いか
らだ。                    
 自民圧勝は、自民党の「政党」としての力をより
強くしてしまい、参議院の「政党化」もより加速さ
れてしまった。政党にさらに縛られた参議院にその
独自性を打ち出せるのであろうか。       
 現在憲法改正論議が盛んに行われている。今後は
一院制への移行も視野に入れた改革も検討する必要
があるだろう。

生活者主権の会生活者通信2005年11月号/01頁