生活者主権の会生活者通信2005年07月号/03頁..........作成:2005年07月24日/杉原健児

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杉並病の原因物質をお金に変換する方法

千葉県柏市 峯木 貴

○はじめに
この提案は、杉並病の原因である有害物質を適正に処理して、お金と電気に変換しよう
とするものである。

○杉並病とは
杉並病というのは、不燃ごみを圧縮したときにでる有害物質が原因の病気で、視神経異
常などの化学物質過敏症に類似している。一般的には硫化水素が原因とされているが、
有機溶剤が原因との意見もある。普通は不燃ごみを圧縮することはなく、よってこのよ
うな病気も起こらない。

○なぜ圧縮するか
なぜ杉並区では不燃ごみを圧縮するのか。理由は以下の点が考えられる。
1.杉並区ではプラスチックを燃えないごみとしている
2.燃えないごみは埋め立てなければならない
3.杉並区には処分場がないため埋め立てられない
4.処理は遠く江東区まで持って行かなければならない
5.何台ものごみ収集車が江東区まで走るより、1台の大型トラックで運んだほうが運搬
効率が高い
6.中継所で小さく圧縮して大型トラックに積み込む方法が経済的にも最適である

これが圧縮梱包する中継所が建設された理由である。

○問題の要素
そこから思わぬものが出てきた。プラスチックや塗料からでるトルエンなどの揮発性物
質である。この揮発性物質は人体に悪影響を与える。なくす方法としては、メーカー側
でこのような物質を使用しないことと、焼却することが揚げられる。

一方、杉並区では高額な税金を投入して、江東区にある不燃ごみ処理センターまで不燃
ごみを運んでいる。

もう一方では、杉並区には発電設備を設置した焼却炉がある。

以上、有害物質、遠方までの運搬、発電機付き焼却炉。これらのキーワードから結論が
出せる。それも杉並区が大いに得をしなければならない。また、環境負荷を低減するこ
とも今日的な課題である。

○解決方法は簡単だ
有害物質を多く含むプラスチック類を、焼却して熱を回収することで解決できる。つま
り、プラスチックを現在の燃やさないごみから燃やすごみに変えるだけで十分である。
これによって、不燃ごみそのものが激減するため、今のように中継所で圧縮する必要が
なくなる。

ちなみにプラスチック類を分別収集する方法もあるが、プラスチックを圧縮梱包する必
要があり、そのためには今と同じように中継所を利用するため、杉並病の解決にはなら
ない。それに、分別品目を一つ増やすことが、トータルの環境負荷低減につながるかど
うかははなはだ疑問である。つまり分別したプラスチック類は、他の場所で燃やされる
ことになるからだ。

まず杉並病の原因物質が高温で分解され、無害化される。焼却量が増えることによりダ
イオキシン類が増えると懸念する声があるかもしれない。しかし、杉並区の焼却炉のダ
イオキシン類の排出濃度は、0.000041ng-TEQ/m3Nと極めて少ないため、人体に即時に悪
影響を与える揮発性物質に比べるとはるかに影響は少ないだろう。
また、江東区に迷惑をかけない上、中継所や運搬にかかるエネルギーを削減することが
できる。

さらに、これらの実施により億単位のお金で戻ってくる。

さらにプラスチック類を有効に熱源にすることにより、電気を得ることができる。(最
近発表された国の方針では、プラスチックは埋めずに、リサイクルすることとされてい
る。そのリサイクルには熱回収も重要な位置を占めている)

もちろん、ごみそのものを減量させることは喫緊の課題である。しかし、有害物質の排
出が確認されている以上、それを即刻排除する必要がある。私が述べた方法は明日から
でもできる。杉並病の即時解決を。

「八ツ場ダム」勉強会のご案内

東京都文京区 松井孝司

群馬県の吾妻川流域に4600億円の予算で「八ツ場ダム」の建設が進められています。
今後の予算増額を含めると1兆円規模の巨大事業です。
税金の無駄遣いとの意見が多いのですが、東京都、埼玉県、千葉県の知事と議会は
「八ツ場ダム」の建設に賛成しています。
そこで現状を正しく認識するため下記の通り勉強会を開催します。
参加資格は問いません。税金の無駄遣いに関心をお持ちの方は
万障繰り合わせご参加下さい。

            記

日時:2005年7月30日(土)18:30〜21:00

場所:新宿区消費生活センター4F
    新宿区高田馬場4−10−17
    JR・地下鉄高田馬場駅下車徒歩2分
    TEL 03−5330−5374

講師:「水源開発問題全国連絡会」嶋津代表
    (元東京都環境科学研究所)

参加費:実費(500円の予定)
     参加希望者は当日直接会場にお越し下さい。


生活者主権の会生活者通信2005年07月号/03頁