生活者主権の会生活者通信2004年05月号/05頁..........作成:2004年04月28日/杉原健児

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パレスチナ・ヤシン氏暗殺に見る川口外相の執念

千葉県柏市 峯木 貴(mineki@taurus.bekkoame.ne.jp)

3月22日 パレスチナ・ヤシン氏暗殺される    
3月23日 小泉首相「お互いに自制心を持って、解決
    に向けて努力してほしい」と発言    
3月25日 小泉首相 イスラエル非難のコメント  
3月25日 アメリカが国連のイスラエル非難決議を否
    認                  
3月26日 川口外相 アメリカ・パウエル国務長官に
    電話協議でイスラエル批判       
3月27日 川口外相 パレスチナに遺憾の意を表明 
3月30日 川口外相 イスラエルと電話協議でイスラ
    エルを批判              
 ここまでのヤシン氏暗殺の一連の流れだが、大筋
は国連の中でもドイツを除くEUはイスラエルを非難
し、アメリカは非難しなかったということである。
(将来の歴史の教科書にもほんの一行こう書かれる 
だろう。)                   
 ところで日本はこの件に対してどのように関連し
ているのだろうか。              
 パレスチナと日本は地理的にも歴史的にも関連が
ないため、今回の件も直接の関係はないだろう。小
泉首相の23日の発言はその点では的を得ていたので
ある。しかし、どういうわけか3日後にはイスラエ
ル非難の発言をしてしまったのだが、タイミングが
悪すぎた。アメリカがイスラエル非難決議を否認し
た直前であったからである。この後は小泉首相はこ
の件については発言していないようであるが、川口
首相の行動には執念のようなものが感じられる。 
 アメリカはイスラエルを非難しないといっている
のに、執拗に電話で抗議した。その後パレスチナに
お悔やみの電話をいれ、さらにイスラエルに直接電
話し非難している。これほど露骨な非難行動は一国
の大臣として妥当なのか疑問である。嫌がるアメリ
カを無理やり説得してイスラエル非難をしようとし
ている。ここまで執拗にイスラエル批判するのは何
か理由があるのだろうか。また、アメリカを説得し
て何かメリットがあるのだろうか。       
 アメリカがこのような川口外相の理不尽な行動に
文句をいわないのは、日本がイラク派兵しアメリカ
を助けているからに過ぎない。         
 その後は中国で、首相の靖国参拝について抗議さ
れたり、イラクの日本人人質事件でアタフタしたり、
これでは家庭の主婦と同じである。       
 一国の大臣は非情と言われようが、常に国民の利
益を考えて行動する必要がある。しかし今回の川口
外相の一連の行動には国民の利益を守るものという
気概が感じられない。             
 単に感情的に行動しただけである。そのような軽
い行動は海外から足をすくわれてしまう。    

生活者主権の会が少し熱くなった

渋谷区 岡部俊雄

 今回のイスラエル・パレスチナ問題とイラク人質
問題で久しぶりに生活者主権の会が熱くなり、メー
ルや運営会議で活発な議論が展開された。    
 当会の行動指針である平成維新憲章の第一項は、
「私たちは、官僚や政治家に全て任せきりの無責任
なサイレント・マジョリティーにとどまることなく、
理想を語り、政策を論じ、自らの意見で代表を選ぶ
真の主権者となります。」と書かれており、これが
我々の諸活動の基本理念になっていると思う。  
 今回の二つの問題に対する本会会員の反応は同憲
章に照らしても極めて健全であり、今後もこのよう
な動きが高まることを期待するものであるが、更な
る発展のために今後次のようなことを心掛けては如
何だろうか。                 

1.会の内部でのやりとりや議論だけでは、外に対
 してはあくまでもサイレントな立場であるから、
 小さな事でもできるだけ外に対して発信したり、
 行動したりするようにする。         
2.メールや生活者通信への投稿で意見が述べられ
 たとき、その文中に会員の意見を求める文章がな
 い場合は、その意見に対し、賛成であっても反対
 であっても、直接意見を述べることはせず、別途
 自分の意見を取りまとめて、新たな意見として投
 稿する。                  
3.文章内に会や会員に対する誹謗・中傷は勿論、
 憶測や決め付け的発言があると、目的以外のとこ
 ろで熱くなってしまうので、これを厳に慎むよう
 にする。                  
                       
 以上のことを心掛け、政治に関係するテーマであ
ればメールや生活者通信に積極的に投稿し、議論し、
また、外に向けて発信し行動すれば、我々の思いの
なにがしかは、現実の政治に反映されるのではない
だろうか。この期待が、私が当会の会員になってい
る唯一のよりどころである。          

生活者主権の会生活者通信2004年05月号/05頁