生活者主権の会生活者通信2003年07月号/03頁..........作成:2003年07月07日/杉原健児

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反戦運動の後ろ盾

千葉県柏市 峯木 貴

 先日TVを見ていたら、浅井慎平( カメラマン) 
とテリー伊藤( タレント) が北朝鮮の脅威について、
相変わらず「対話が必要である。圧力は避けるべき
だ」といっていた。待てよ、アフガン戦争の前も、
イラク戦争の前も同じとこを発言していたではない
か。このような発言をするのは久米宏(ニュースキ
ャスター) だけかと思っていたら、メディアにはま
だまだいるものである。彼らの思考方法は 9・11 か
ら全く前進していないのである。同じ反戦運動でも、
もっと心に訴える方法は取れるはずである。例えば
与謝野晶子が「君死ニタマフコトナカレ」を詠った
ように。                   
 反戦運動をしている人は、北朝鮮の核が怖いから
静かにしましょうとか、アメリカの帝国主義がいや
だから戦争は反対ですといってマスコミを煽ってい
る。また、逆に北朝鮮は攻めてこないという人もい
る。しかし、それは決して本心ではない。日本は世
界第4位の軍事力を持ち、世界第1位の軍事力のあ
る米国と安全保障条約を結んでいる。世界最強の軍
事力の中、怖いものは何にもない。このような強力
な後ろ盾があるからこそ、彼らは安心して反戦運動
をすることができるのである。もし日本の軍事力が、
北朝鮮より小さくて米国と安全保障条約を結んでい
なかったら(第2 次世界大戦後、日本の態度いかん
でこのような状況はありえた) 、反戦運動すらでき
ないであろう。敵国をすこしでも刺激したら攻めら
れてしまうからである。黙っているしかない。  
 だからといって全面的に米国の肩を持つことはな
いだろう。日本は普通の国になって、国際社会に普
通に発言すればよいのである。「どうぞご自由にし
てください。ただし、攻められたら打ち落とします
よ」と。                   

生活者主権の会生活者通信2003年07月号/03頁