今の不況の大きな原因の一つに、長らく投資効果
のない公共投資を繰り返してきた結果、国と地方の
債務と隠れ借金の合計が1000兆円に達してしま
ったことが上げられると思う。
地方に高速道路を作っても、フランスの4倍とい
う高額な高速料金では、近くを走る一般道路に車が
集中し、高速道路はガラガラという状況だし、諫早
湾などは2000億円近い資金を投じて干拓工事を
行ったが、逆にのりの養殖被害で数千億円という被
害がでて完全なマイナス効果になっている、近くで
は東京湾アクアラインがあるが、これには1兆5千
億円の資金を投じたが、これも殆ど使用されておら
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ず経済効果を生んでいない。つまり投資が投資を生
むような資金循環がないわけだ。
林野庁などは税金を使って屋久島の縄文杉の大規
模な伐採を行い、自然破壊の元凶となっている。そ
ういった無駄な事業に国民の血税や郵便貯金を使い、
かなりの部分が焦げ付いている。投資効果を生まな
い事業に国民の血税と財投資金を使うわけであるか
ら景気が良くなるはずがないのは誰の目にも明らか
で、公共投資を行えば行うほど景気が悪くなる所以
だ。これは議員の選挙地盤と公共工事がしっかり結
びついているためで経済的なクラッシュが発生する
までは、この悪しき慣習は変わることはないだろう。
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