生活者主権の会生活者通信2003年05月号/09頁..........作成:2003年05月09日/杉原健児

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ポチ外交からの脱却

群馬県高崎市 森 徹(1729237301@jcom.home.ne.jp)

  現在3月末だが、この原稿が掲載されている頃に
は、すでにイラク戦争が終わっている頃と願う。 
  世界の反戦運動、国連決議をよそに何故ブッシュ
大統領は開戦に踏み切ったのか?開戦しなければ、
大統領の再選がないからである。ブッシュ大統領の
バックが軍事産業で再選の必要条件は、軍事景気を
煽るか、株価の上昇しかないと言われている。アメ
リカといえどITバブルが去った今、少なくとも後
者はない。25万人と言われる軍人を動かし、最新
兵器を打つその戦費は、10兆円といわれる。開戦
しなければ、再選はない。しかし、開戦しても再選
はない気がする。世界的に危ない人ベスト3に入る
この人物を、再びアメリカが選ぶとは思えない。 
 WTC崩壊の1週間後には、世界を敵に回しての
開戦をすでに決意していたとのニュースもある。国
連決議など鼻から眼中になく、「世界は敵」も計算
に入っているのである。仮説になるが、計算外は自
国の半数を敵に回すこと? 「ブッシュ大統領の再
選」は、狂ったアメリカを意味すると思う。 開戦
はキチガイに刃物の様相を呈す。 寸差で前ゴア副
大統領が大統領になっていれば、WTCの崩壊も、
イラク戦争もなかった気がしてならない。    
  さて、反戦の先鋒となった、フランス・ロシア・
ドイツのお国に事情は?フランス・ロシアともにイ
ラクの石油設備に膨大な投資をしており、フセイン
政権の転覆は、投資の無駄を意味する。ドイツの反
戦理由はドイツ統一で東の同胞を飲み込んでいる、
東の貧乏人が大量に西に押し込んできた。唯今、経
済疲労で戦争は勘弁なのである。        
  終戦によりアメリカは世界bQのスタンドを牛耳
ることになる。20年後まで自国の油の安定供給が
確保される。GDPで世界の25%。軍費で世界の
40%を牛耳るアメリカにとり、イラクは大事なエ
ネルギーの供給源である。巷で言われる、油戦争が
開戦理由らしい。               
  大量破壊兵器をゲロしないのが、真の開戦理由な
ら、同じ条件下の北朝鮮を何故無視するのか? 油
がないから価値がない。北朝鮮が経済崩壊をきたせ
ば、韓国になだれ込むのは必須とされるが、今の韓
国にその余裕はない。「北はそっとして置いて」と
は、アメリカに対する韓国の懇願理由である。  
  日本のポチ外交は、皆さんご存知北がこわいから。
情けないと思うかどうかは、皆さんそれぞれの思い
におまかせする。               
  実は私、日本政府の「アメリカのポチ外交」はし
かたがないと思っていた一人なのである。北の脅威
から守る手段が、アメリカに負うことしかない以上、
ポチに徹するしかない。まして、茂木外務副大臣は
初代平成維新の会事務総長である。茂木氏を知る方
は「世の中は広い、やつも切れ者の一人」と歌われ
たその手腕は辣腕と思いたい。         
  また、私がアメリカ政府なら「腰抜けは腰抜けら
しく、ポチに徹していれば良いんだ、反戦なんて正
義ぶるんじゃネーヨ」と言いたくなる。だからと言
って、反戦は世界的正義である。今回のイラク戦で
日本は何を学んだのか。日本独自の展開には何が必
要だったのか?                
  あくまで一つの提案ではあるが、ポチ外交からの
現実的脱却方法は。自国防衛を確立し、敵の侵略に
対し物理的に断固たる態度を取る。具体的国防論と
は、「自衛隊を基本とした、国防軍の創設」徴兵制
の復活である。さしあたり、20代以上50歳以下。
私は40代なので国防訓練に参加組になるが、こう
なるのも時代の要請かなと思う。他の先進諸国はす
でにできていることが、現在の日本ではできていな
い。もっとも、国防の具現化は世論の賛同が必要で
ある。80%はK氏の提案でもあるが、     
  @内外に専守防衛の宣言 A改憲 B非核三原則
の撤廃、核の保持 B 国防教育・訓練が基本ベー
スになるだろう。               
 所詮自分が守れないのに、他人を守れるわけがな
い? 徴兵イコール軍国主義ではない。あくまで、
テロを含め他国からの侵略に対し自国を防衛すると
言うことである。               
  これらの議論なしにポチ外交からの脱却はないと
思う。現憲法上での議論だけでは無理がでる。残念
なことに、この本質的議論には、マスコミも国会も
タブーだと思っているようである。       
  強い男の条件は「まずは、ぶん殴りあいに強いこ
とかな」とも思う。国防とはぶん殴りあいから逃げ
ないこと。今の日本は侵略に対しぶん殴りあいがで
きていない。だからなめられる。外交しかり。外交
に迫力をもたせるためにも、まず国防の強化が必要
である。もっとも、K氏の意見でもあるが、この国
防論に賛同者がいても、提案してくれる政党がない
というのも現実なのである。          
 「徴兵などととんでもない。日本は憲法9条があ
るのだから、外交努力でなんとかすべきだ。」との
主張は当然あるべきだと思う。上記の提案以外にも、
いろいろな提案があるはず。みなさん一人一人が首
相になったつもりで、未来の国防を考えてください。
 上記アドレスに意見お待ちする。       

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