生活者主権の会生活者通信2002年12月号/11頁..........作成:2002年12月20日/杉原健児

全面拡大表示

平成維新を実現する会全国協議会議長
高崎政弘様 への手紙

平成維新を実現する会神奈川、大前研一通信、生活者主権の会、神奈川市民フォーラム
各会員 平岡昭三

前略
    〜貴資料全国ご配布へのお願い〜
 何時も、拙稿を貴全国ご配布メールに載せて頂き、
深謝致しております。今回の原稿は、全国の同志へ
の呼びかけでありますが、同様にご配布頂ければ幸
いです。                   
(全国の同志の皆様へ)            

(一)皆様お元気にお過ごしのことと存じ上げます。
 昔平成維新の会で、皆様とよくお会いしておりま
 したが、もうあれから大分経ちましたね。皆様、
 各地で夫々活発に諸活動を続けておられ、継続は
 力なりで、感銘を深くしております。ところで、
 いよいよ政治の季節が近づいて参りました。今月
 の補選、来春の地方選、再来年の総選挙と続いて
 参ります。之は、もっと早くなるかも知れません。
 この総選挙でこそ世直しをせねば、当分この国は
 救い様がありません。この事態に対し、私たちは
 何に注力行動すべきでありましょうか。    

(二)毎月の大前通信の大前発言の的確さを、毎日
 の新聞TVが伝える政府政策の拙劣さに比べ、ひし
 ひしと体感させられています。それにつけても、
 マスコミは何故、諸悪の根源たる中央集権制を大
 前さんの言われる「道州制」に代えるよう、与論
 を喚起しないのでありましょうか。私見では、マ
 スコミも政官業同様、一極集中の既得権のぬるま
 湯に浸かり、泥舟の沈み行くまま、じり貧の中で
 安逸を貪って居るからだと思います。     


(三)之に対し、私たちは攻撃を、しかければ良い
 のではないでしょうか。政治評論で秀逸なカレル
 ・ヴァン・ウォルフレンによれば、「民主主義下
 市民のなすべき最重要事は、マスコミと選良に対
 し、自己の希望する政策実現をアッピールするこ
 とだ」 と言っております。自己宣伝みたいで誠
 に恐縮ですが、之を信奉する私は、自分の取って
 いる新聞に限らず大手マスコミやテレビの編集長、
 編集局長宛に、又、雑誌社の責任者経団連代表、
 その他政党の代表、選良、労組責任者等々に対し
 何らかの情報をきっかけにして、「中央集権→道
 州制」を槍一筋でアッピールし続けております。
 それは簡単な事で、誰にでも出来ます。之らに対
 し、力強いレスポンスもあります。このアクショ
 ンは民主主義の基本だと思います。      

(四)しかし乍ら、私一人だけで叫んでも、非力で
 あります。民主主義では、多くの人々から同じ声
 が集まりますと、大変な力になります。いよいよ
 之からが本番であります。皆様も、「平成維新の
 実現を看板に掲げておられる以上、勉強会や討論
 会だけでなく、このささやかに出来る、効果の上
 がる対外的活動の増強をお薦めする次第ですあり
 ます。そして、之らのアクションは、会員同志で、
 お互い情報交換をして頂くと、大変刺激になり、
 効果が更に上がると思います。        
   以上、年甲斐もなく、口幅ったいことを申し上
 げましたが、どうか、「何とか平成維新の実現を
 目指したい」という、意のある処をお汲み頂き、
 ご容赦頂ければ幸甚です。       草々。


選択出版 発行人・飯塚昭男様 への手紙

神奈川県城山町 平岡昭三

前略                     
    〜貴誌の編集方針について〜     

(一)貴誌は、最新情報を駆使し、諸々の社会悪を
 暴くなど、社会の木鐸として長年、万丈の気を吐
 いて来られました。私も愛読者の一人ではありま
 すが、最近少し、もの足りなさを感じております。
 茲数十年、この国には諸悪が充満し、国家は大借
 金で破綻の危機に瀕しております。その実情は 
 「破綻国家の内幕」(東京新聞取材班編、角川書
 店)や「日本が自滅する日」(石井紘基、PHP 研
 究所)などに明白な処であります。それら諸悪の
 原因は、全て自民党による長年の過度の中央集権
 制での、政官業癒着の鉄の三角形の集金集票の既
 得権のシステムによることも亦、明白であり、大
 多数の国民の熟知する処でもあります。それにも
 拘わらず、「そうだそうだ、それを根本から代え
 ない限り、この国はよくならない。そこを根本改
 革しよう。」という与論も捲き起らず、マスコミ
 も之を啓蒙喚起しようと致しません。之は、諸外
 国では考えられないことではないでしょうか。 

(二)之は一体なぜでありましょうか。開戦を阻止
 できなかった国民性の故でありましょうか。私が
 考えますのに、それらの大多数の国民と各種機関
 が、上記の既得権の巨大システムの中に、皆んな
 組込まれていて、之を壊すと、自分で自分の首を
 絞めるのではないかと錯覚しているからだと思い
 ます。石井紘基氏は、国家の経済は2/3 が官製統
 制経済に組込まれており、市場原理が全く機能し
 ない経済だ、と言っておりますが、社会全体も亦
 同様であります。大企業、中小企業の経営者も、
 労働者も労組も、更に之らに依拠する家庭の主婦
 も、学生子女も、なべて同様に錯覚し、泥船に沈
 むままに、じり貧の中で安逸を貪っていると思い
 ます。                   

(三)この状態を脱却するには、マスコミが社会の
 木鐸にならなければなりませんが、マスコミも既
 得権のシステムに浸り切るばかりであります。中
 央集権制を改め、社会経済を再生させるには、そ
 の対極である地方分権の最も理想形であり、真の
 民主主義体制たる道集制への根本的移行改革しか
 あり得ないことは、明白であるにも拘わらず、決
 してそのような与論を喚起しようとはしないので
 あります。そして、民主党等の野党が道州制を標
 榜しても、野党の弱体を突くばかりで、少しも真
 面目にそれらを育成しようとは致しません。  

(四)この情けない現実を、貴誌は一体どうお考え
 でしょうか。この問題に比ぶれば、マスコミが日
 常取上げる諸悪事象など、枝葉末節ではないでし
 ょうか。そんなことは、もういい加減ほっといて、
 この大問題に一大論陣を張られては如何でしょう
 か。  緊褌一番、益々のご健筆を祈念し、乱文乱
 筆を深謝します。           草々。

生活者主権の会生活者通信2002年12月号/11頁