生活者主権の会生活者通信2002年06月号/11頁..........作成:2002年05月22日/杉原健児

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景気上昇は商品力

群馬県高崎市 森 徹(1729237301@jcom.home.ne.jp)

  さあ、6月はサッカーW杯です。皆さん6月のこ
の1ヶ月間だけサッカーファンになって下さい。今
大会を最後に、今世紀中にW 杯の日本大会はないで
しょう。サッカーはわからないという人が多いけれ
ど、要は対戦チームより一つでも多くゴールすれば
勝ちです。史上最強といわれる日本代表、予選はた
ぶん2勝1分けで通過しベスト16にはいくでしょ
う。理由は簡単で、くじ運に恵まれたことと、パル
マで活躍中の中田英寿選手を筆頭に代表のほぼ全員
が10代で世界と対戦して、Bクラス相手なら互角
以上に渡り合ってきたからです。特にオリンピック
日本代表とワールドユースで準優勝したU20日本
代表の活躍は記憶に新しいところです。          
  このサッカー日本代表、今年の巨人阪神戦以上?
に視聴率をかせぐため、TVではドル箱商品です。
逆にいえば、ラグビーやサッカーの国際戦よりは、
明らかにG戦のほうが人気があるという国民性が、
島国と呼ばれるゆえんかもしれません。もっとも私
はラグビーは全くみませんし、横浜ベイスターズの
ファンですが?強ければ視聴率がかせげるという法
則は経済にもあてはまります。                  
  物がよければ、商品が売れ、商品が売れれば景気
が良くなる。景気とは自助努力によって良くするも
のです。したがって政府に景気を良くしてほしいと
思うことは完全なおかど違いです。「流行とは追う
物ではではなく、自らが作るものである。これから
は何が売れるかを考えるのは、マーケティングに聞
け。」                                        
  こんな強気な企業しか生き残れない時代になりま
した。去年の会社更生法適用企業は2700社に及
ぶそうです。上場企業といえどこの経営法則に準じ
ないものは傾きます。デフレの原因が海外生産にあ
ることは4月号に掲載させていただきました。戦後
50年の経済成長率は30倍だそうですが、今後の
30年間は2倍程度ではないか?と言う経済予測も
あります。物が世になかった時代は作れば良かった
けれど、あふれている平成の世は何を作ってよいか
判らないということです。                      
  デフレの特徴かもしれません。ただし、米国に比
べ景気浮揚のための税制及び各種法律が機能してい
ないため、景気沈降になっていることも確かなので
このへんの改革は政府の仕事なのです。4月下旬よ
り森を見ぬプロたちの題で日経新聞一面に不公平税
制の弊害は、官僚と老害政治家の圧力によるもので
あることが掲載されています。当社がそうなのです
が、経営者は「改革改良に情熱を持って取り組み、
売り上げを伸ばしましょう」、と思っても、内勤は
現状のラインから一歩も外れたくないと言うのが本
音なのです。理由は現状を守るほうが楽だからです。
  現在の日本の構図の縮小版をみている気がします。
当社は群馬県でもベスト10にはいる不動産屋のた
め、当社が潰れるということは、周りのオヤジ工務
店や、零細賃貸屋は全て倒産するという経済構図も
成立するのです。サラリーマン金太郎30巻に掲載
されていますが、その気になれば違法をやってでも、
生きる気概がなければいけない時代がきています。
ただし、民法の傷害・脅迫・背任及び刑法違反は絶
対にいけません。                              

生活者主権の会生活者通信2002年06月号/11頁