生活者主権の会生活者通信2001年09月号/10頁..........作成:2001年11月27日/杉原健児

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「首相公選制についての公開討論会」報告

さきたま市民ネット事務局長(埼玉県) 石井岩夫

  8月4日の「首相公選制についての公開討論会」
は、以下の経緯により実現した。                
  治田さんより首相公選大会の提案があったが、私
共はその前に首相公選とは何か?一般市民も交え、
首相公選の会の代表を招いて公開討論会で議論する
必要性を運営委員会で確認したが、首相公選の会は
出席頂けなかった。主旨をご理解頂いた長妻代議士
が快く出席した。反対側は、柏市議の、上橋泉氏が
ネット上に論文を発表していたことから、出席頂い
た。また、参議院選で合同個人演説会にご出席の自
由党小宮山泰子氏も反対の立場から出席いた。その
他パネラーには生活者主権の会の応援を得ました。
  コーディネーターには、やはり討論をまとめる力
量のある方にお願いしたところ、枝野代議士にお引
き受け頂き「首相公選制についての公開討論会」が
成立した。さいたま市産業文化センターにて。    
                【討論会内容】                
コーディネーターによる、現状説明  枝野氏      
・(立論)首相公選が今の日本に必要である      
    首相公選の意義、そのプラン(長妻氏)      
    反論(上橋氏)                            
・(立論)今の日本においては、議員内閣制が優れ
    れている                                  
    議会制民主主義の長所(上橋氏)欠点(長妻氏)
・今なぜ首相公選か?  両者  各10分          
            ーシンキングタイムー              
    (この間に参加者の賛成・反対席の移動)    
・日本の首相に何を求めるか?  歴代の日本の首相
  はどこがいけないのか?  両者各8分          
・日本の国会のどこが問題か?  両者各8分      
・それでも首相公選が必要であるのか?両者各8分
  会場からの質問(30分間)。                
  まとめパネラー感想  コーディネーター感想    
          【参加者の終了後の感想】            
(一部省略、全文はさきたま市民ネットHPに記載)
  http://www.ne.jp/asahi/iteam/saitama/net/   
  進行がスムーズだった。大変勉強になった。タイ
ムキーパーはしっかりパネラーを特に。これだけの
スタッフを揃えたので沢山の人と聞きたかった。参
加者が少ないのが残念。集客の難しさ痛感。どうや
って参加者を増やせばいいか。自民党員を参加者さ
せるべき。今ひとつ議論がかみ合っていなかったの
では?パネラーの人数は少ない方が良い。時間があ
ると議論がもっと深まったと思う。質問時間をもっ
と。パネラーの選出に一考。賛成側も詳しいとは思
えなかった。それぞれの主張を聞くことが出来た。
基本的論点の紹介と問題点の指摘を相互に出来なか
った。論点がずれていたように思う。人によって制
度考え方が違うのに、プランを定義しないため、議
論がわかりにくかった。でも公開討論会はおもしろ
い。パネラーの知識と明確な考えが不足していたと
思う。代表して前に立つのだから、感想が「勉強に
なりました」と答えるような人はどうか。分かりや
すい議論が出来る人は深く理解している人だと思う。
パネラーの質の差が気になった。枝野氏のリーダー
シップはさすがと感じた。話の明確さ説得力は反対
派が勝っていたと思う。                        
  生活者主権の会のご協力ご支援に感謝します。  

首相公選制についての公開討論会に参加しての感想

首相公選特別委員会委員長 治田桂四郎

  8月4日にさきたま市民ネットの主催で表題の会
が、開かれて、首相公選制について、6人のパネラ
ーにより議論され、会場からも質問を受け、参加者
が、全部で50人くらいでしたが、とても有意義でし
た。議論の内容は、長妻さん、杉原さん、松井さん
等賛同者は、大統領制を前提とした首相公選制に賛
成で、有権者が、直接、選ぶのが民主主義の原点で
あると主張し、ましてや、インターネットの時代を
迎えて、好都合だし、かつて、ルソーも有権者が、
権力者を直接選ぶことに民主主義の原点があると紹
介された。                                    
  それに対して、反対側のパネラーの内、上橋さん、
小宮山さんは、首相公選制にする必要はなく、かえ
って、議会との衝突も予想され、また、議会の立場
を弱くするので、良くないとのことだった。また、
河登パネラーは、今そうのような議論をしていると
きではないとの立場で、反対された。            
  特に、長妻さんは現状では党議拘束が強く、官僚
の主導から脱却できないと主張された。          
  私は、議院内閣制に基づいた首相公選制を両者に
聞いたが、上橋さんは、そんなことは、大変だと余
り論理的な回答ではなかった。長妻さんは、あくま
で、大統領制を前提とした喪の通いとの話でした。
コーディネーターは、枝野さんが、担当し、巧く誘
導して、首相公選制の何たるかは、かなり、理解さ
れたと思う。私は、賛同者の立場で、この運動の推
進が、かなり難しいと感じた。でも、私は、今後も
小田全宏をバックアップしていきたい。          

生活者主権の会生活者通信2001年09月号/10頁