生活者主権の会生活者通信2001年07月号/08頁..........作成:2001年07月01日/杉原健児

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選挙カンパのお礼他

選挙対策特別委員会委員長 江頭清昌

  この原稿が届くころには、都議選も終わっている
と思います。果たして、小泉人気で自民党が、どこ
まで伸びるか、いや、歯止めがかけられるか、一寸
興味のあるところです。逆に、野党特に民主党は、
議席を増やせるのか、後退を余儀なくされるのか。
  皆様のお陰、といいましても12人の方(杉原さん
2万、松井孝司さん1万、宮川勲さん5千、治田さ
ん2万、吉井さん1万、岡戸さん5千、河登さん5
千、小俣さん2万、高野さん1万、板橋さん1万、
佐藤さん1万、江頭2万)で計 145,000円、 145口
( 500口目標でしたが)集まりました。ご協力有り
難うございました。これを6人の候補者(片山さん、
初鹿さん、竹下さん、根本さん、鈴木さん、有川さ
ん)に各24,000円治田さんから届けてもらいました。
  参議院の片山さんの支援(カンパ以外の)を引き
続きお願いいたします。

道州制実現に向けて (3)

神奈川県 平岡昭三

民主党の岩国さんの返事に対する平岡さんの手紙。
                                   h.13.3.9.  
民主党副代表・岩国哲人様                      
                                    平岡昭三  
            【道州制等について】              
(一)私の掲記に関する諸提言に対し、h.13.3.6. 
  FAXにてご真摯なご高見を賜り、厚くお礼申し
  上げます。同時に、貴見に対し意見を述べよとの、
  有難いお言葉なので、私見を率直に述べさせて頂
  きます。                                    
(二)地方分権を強力に推進すべきであるという点
  は、お互い異論のない処と思います。問題は、方
  法論だけであります。                        
    国/ 府県/市町村という三層構造は、非効率だ
  から、この際、思い切って、国/300 選挙区程度
  の地方自治体との二層構造にすべしとのお考えで
  ありますが、それは、誠に斬新でユニークな面白
  い構想でありますが、私は、以下の理由で、必ず
  しも得策とは言えないのではないかと愚考致しま
  す。                                        
1.理論的に効率の点から言えば、ご指摘の利点も
  ありましょうが、一番の良否の判断点は、どの方
  法が一番、国民/有権者/各界の人々の理解、賛
  同が得られ、早期に実現が可能になるであろうか
  という点にあると思うのであります。そして、何
  れにしろ、このことは、明治の廃藩置県以上の大
  改革せありますから、その完全実現までには、諸
  段階を経て、相当な時間も必要でありましょうか
  ら、最初に、目標の方法を簡明に定め、計画を進
  め易いというものでなければならないと思います。
  その点で考えますと道州制の方が「数県を纏めて
  州にするだけ」という面もありますので、より簡
  単に理解賛同が得られ易いのではないでしょうか。
  現代の腐敗政治の改革は、待ったなしだりましょ
  うから、ある程度、コンセンサスのできかかって
  いる方法がベターと思います。党内もその方向に
  向かっている様子ですし、世間でも各府県の関係
  者多数が、そう思って研究を進めているわけです
  から、話が早いのではないでしょうか。        
2.確かに三重構造よりも二重構造の方が効率的で
  あり、そうあるべしと思いますが、道州制の場合
  の考え方は外交/防衛/以外はのマターは、極力
  道州に委せ、一部、国全体の国家計画/国民生活
  /国債発行の財務程度のもののみ国に残こすとい
  う考え方でありますから、之らは本質的に三重構
  造にはならず、大半のことは、道州と市町村とい
  う二重構造のみで運用され、現実には、極めて効
  率的になるのではないでしょうか。            
3.道州制では、この国を10程度の地域国家に分け
  るという考え方ですが、夫々の地域において、そ
  の程度にくくった各地域のあり方を考え且、運用
  されるべき機構が、必要なのではないでしょうか。
4.ご指摘の通り、分権の場合、権限/ 財源/人間
  の「三ゲン」が肝要であり、この「三ゲン」が完
  全に地方分権されねば、意味がありません。道州
  制の場合も、当然この「三ゲン」の移譲/放権が
  不可欠であります。そうすることが大前提、大目
  標であります。道州制の場合、何かこの「三ゲン」
  の移譲、放権が難しくなる要素がおありでしょう
  か。その懸念は全くないと思いますが如何でしょ
  うか。                                      
5.この「三ゲン」放権についての中央、地方関係
  の確立こそ急務とのお言葉、全くその通りであり
  ますが、道州制の場合も、この両者の新しい関係
  を明確に樹立することを標榜する次第であります。
(三)以上5 点よりして、道州制の方がより現実的
  方法だと思います。道州制/連邦制は、既に16の
  先進国で導入されており、それを廃止しようとい
  う動きは全くありません。その中には、スイスの
  如くわが国より狭いのに、数十の連邦制をとって
  いる国もあり、数百の二重構造の国のケースはあ
  りません。従いまして、先生の案のようなユニー
  クな案を急に出されても党内外でびっくりされる
  ばかりで時間がかかってしまうのではないでしょ
  うか。                                      
    民主主義は多数の賛同、説得の政治であります。
  道州制を固執するというのではなく、徹底分権の
  早期実現が目標と思います。以上考えにご理解ご
  賛同が得られますならば、先生のような卓見とリ
  ーダーシップのある方にリードして頂き、早期実
  現が計られるべきだと存じます。党内には、同じ
  考えの先生方が多数おられます。どこがネックな
  のかよくわかりません。                      
(四)以上、率直に意見を申し上げましたが、率直
  なご反論を期待しております。                
  益々のご健闘を祈念致します。尚、別紙、私の道
  州制テキストをご参考に供します。            
                                        草々。

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