生活者主権の会生活者通信2001年06月号/11頁..........作成:2001年06月05日/杉原健児

全面拡大表示

鳩山党首に打つ手なし

高崎市 森 徹(sintetu@po.wind.co.jp)

  平成維新の真の目的は、日本を「道州制」と言う
 500万人程度の経済エリアで10区分に分け、道州ご
とで税金を取り、計画的に使いましょう。実現すれ
ば、明治以来の中央集権の解体に繋がり、いわゆる
「小さな政府」日本連邦共和国のUSJ の誕生になり
ます。経済先進国でこの連邦制を取っていない国は
日本だけです。現在国民から徴収している税金の一
人当りの比率が総所得の25%とするならば、20%を
道州が徴収し、国が5%にしましょう。道州のよっ
ては、経済成長率によって中長期的に徴収率が変わ
ります。                                      
  この「道州制の導入」こそ経済・行政の構造戦略
改革はずです。今現在、道州制を小さな政府として
ビジョンにしているのは、民主党だけのはずです。
首相公選・専守防衛と集団自衛権を明文化した改憲
・既得権益の打破などは「単なる戦術論」はずが、
良い意味で世論をバックにした小泉首相の突然の出
現で、予定が変わりました。日経新聞5月4日2面
政治回生の論壇で小泉首相と鳩山党首の政治の方向
性が一致しているため、違いがはっきり出ず、民主
党のうろたえ振りが記載されていました。鳩山党首
に違いの分かる具体的な政策論争を期待したいので
すが、無理なのでしょうね。何故二人が与野党に分
かれているのか摩訶不思議。民主党支持派でも、党
員でない私などは今のところ、小泉政権が何もして
いないため、単なる政治ゲームにしか思えず、3ヶ
月では多分なにも変わらないでしょうが取り敢えず
様子をみたいと思っています。                  
  因みに、構造改革を進めれば、リストラに拍車が
かかると思います。私、片山みつよ候補の天敵、石
原大臣の一ファンでもあります。橋本内閣の時に石
原さんは政策新人類として、その行政手腕を買われ
ていましたが、小渕内閣の頃は「うるさいヤツ」だ
と窓際に追いやられていました。この手腕を見逃さ
なかった小泉首相の目は確かだと思います。ニュー
スステイションで新任した直後の石原大臣曰く「特
殊法人もどきと、それにまつわる紐付き会社が多数
あります。」用はこれらのリストラの断行も一つの
理由です。もっと大きな理由は、日本経済でも土砂
降りといわれる3大産業に、建設・住宅・流通の三
部門があります。                              
  構造改革には、いらない公共事業のカットもあり
ますから、当然、公共事業依存型建設会社はあおり
をくいます。リストラするのは良いけれど、次が仕
事がみつかりません。ユニクロに代表されるファー
ストリテリング社が何故流通において一人勝ちして
いるのか?中国で製作した商品を、日本で直轄販売
しているからです。いわゆる流通の大幅なカットに
成功したからです。景気対策でまずやらなければい
けないことが、無駄なことに銭は出さない。今まで
5人でやっていた製作や事務は、4人できれば、3
人でこなす。  これらによって、商品を安くし且つ
利益を出し、税金を支払うということです。これら
に、OAでの事務の効率化やインターネットを中心
としたIT革命が手法として加わってきます。    
  したがって、OA扱わずしてビジネスで生き残れ
なくなりました。残念ながら公共事業依存型建設会
社の社員には、OAオンチが多いのです。リストラ
したのは良いけれど、次がない。今まで5人でやっ
ていたことを、3人でこなせば、2人はリストラに
なるわけです。営業して仕事を取ってこいというこ
とになりますが、営業ができなければまちがいなく
リストラです。構造改革には痛みを伴なうとは具体
的に上記のことです。                          
  能力のない人間には仕事がないのが現実です。こ
れらを雇用政策でカバーできるのか。雇用保険の拡
大のみでは解決できません。行政改革とビジネスは
直結しないということなのでしょう。私は建設の技
術屋のためあえて言えば、首都圏などでは、駅近辺
の慢性的な駐車場不在があります。駐車場の確保な
ど、地主には冷え切った土地の流動も兼ね税金対策
などの手法はあるとは思います。これらはほんの一
例ですが、庶民の一般的な生活の向上になるような
政策論争を期待したいものです。                
  蛇足になりますが、4月2日付け上毛新聞の国内
政治の欄に、民主党相次ぐ秘書不祥事と記載されて
いました。山本前衆議院議員はすでに過去の方です
が、これにとどまらず、記載すれば、吉田公一衆議
院議員の元政策秘書が中小企業向け制度融資の悪用、
長妻昭衆議院議員の公設秘書ら3人が駐車違反の身
代わり出頭、阿久津幸彦衆議院議員の公設秘書が覚
醒剤取締法違反、細野豪志衆議院議員の政策秘書が
傷害で現行犯逮捕と世間を騒がせている模様です。
  執行部曰く「レベルが低すぎてどう対応してよい
かわからない。秘書を集めて、覚醒剤はやめましょ
うとでもいうのか」とありました。参院選前に地方
紙にスッパ抜かれていた程度で良かったのかもしれ
ません。断っておきますが、刑法及び覚醒剤取締法
違反は別にしても、人に迷惑をかけないことが前提
とすれば、多少の法律違反を私は悪いことと思って
いません。人身は別にしても、スピード違反や駐禁
違反の道路交通法違反は誰しも覚えがあるでしょう。
  人気ドラマだった「カバチタレ」の原作には酒気
帯び運転の合法的な逃げ方まで記載されています。
故小渕首相も言っております「捕まるほうが悪い」。
小渕首相などはNTT ドコモ上場によるインサイダー
取引に抵触していたはずが無事逃げきった一人でし
ょう。もともと選挙には4〜5億円程度の資金が飛
ぶと言われております。一般市民が立候補するには、
あまりにも非現実的な世界なため、まともなことを
やっていては当選にはおぼつきません。そこで違反
行為をいかに合法化させ集金をよび集票化できるか
が問題になります。  少年マガジン連載「クニミツ
の政(まつり)」の原作者安童夕馬先生などはこの
手のスペシャリストの一人だと思います。  この安
童先生、テレビ化された「サイコメトラーエイジ」
を執筆していた頃は「テロ」を主体とした犯罪学及
び情報工学の数少ないスペシャリストでした。こん
なスペシャリストをどのくらいかかえられるかが、
勝負の分かれ目なのでしょう。                  
  私が自民党の選挙参謀なら、大小を含め法律違反
の事件を徹底的に洗い合法的に足を引っ張ります。
  参院選まで数ヶ月ですが、長妻昭衆議院議員が先
頭に立ち枝野衆議院議員(弁護士だからではありま
せんが民主党の切れ者の一人でしょう)などを巻き
込み、スキャンダルは精算しておいて下さい。    

生活者主権の会生活者通信2001年06号/11頁