生活者主権の会生活者通信2001年05月号/11頁..........作成:2001年05月04日/杉原健児

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世直しの最終兵器

〜「情報公開法」は使いようによっては日本を変える破壊的威力を持つ〜

民主党衆議院議員 ながつま昭

  「情報公開j法がこの4月から施行される。    
  情報の開示の是非の判断を当事者である官僚が握
るなど不備は多いが、使いようによっては日本を変
える大きな力となる法律でもある。              
  これまで政府に対して質問できるのは国会議員の
「特権」だった。しかし、4月からは誰でも政府に
文書の開示請求ができることになった。工夫を凝ら
せば、たとえ目当ての文書が非開示の決定になった
としても、なぜ非開示なのかを不服審査などで問い
質すことによって、問題の本質が見えてくる場合も
ある。                                        
  雪印中毒事件など数々の事件で、公表の遅れによ
って被害が拡大するケースが後を絶たないが、行政
がいつの時点で事故の報告を受けたのか、情報公開
請求することによって、実はマスコミよりかなり先
に事故を知っており、その時点で公表していれば被
害の拡大が防げた、ということが判明する場合もあ
ろう。                                        
  過去の事件の報告書類を丹念に請求することによ
って行政の対策を取らなかった、つまり不作為によ
る「犯罪」があぶりだされることもある。いずれに
しても日本人がはじめて持つ、政府をチェック・監
視する武器となる法律である。                  
  私たち、国民1人ひとりが、世直しのためにいろ
いろ知恵を絞って、この法律で政府を正していくこ
とで、日本は本当に変わると信じている。        

生涯学習の楽しみ「活年コミュニケーション広場」へのお誘い

杉並区 白川惠一(問い合わせ:TEL&FAX 03-3332-2529)

  毎月、第一日曜日の午後の3時間、自由に本音で
語り合う会を開催しています。ルールは只一つ、誰
かが話しているときは、私語や雑談をせず皆で一つ
の話題に集中することです。                    
  親しい人から気遣いを必要とする人間関係まで、
こちらの言いたいことを、相手に解って欲しい、こ
ちらの思うようになって欲しいと思っているのが普
通です。それでいて安心してものが言えず、言いた
いことも中途半端、やがては人間関係にひびが入る
ことも少なくありません。その結果思うことが伝わ
らず、出来ることも出来なくなり、最悪の状態を迎
える…、というのも良く見かけます。            
  その反対に、苦しんで来たこと、人知れず悩んで
いたこと、解って貰えないような辛いことを何気な
く話して「それは辛かったね」、「そいつは悔しか
ったね」という言葉が返ってきたとき、ホットする
気持ちになります。こちらの悩み苦しみが減った訳
ではありませんが、気持ちを解って貰えただけで嬉
しいものです。                                
  今年の正月、家内の母親がわが家の新年の集りに
来てくれました。娘、息子、そのつれあい、孫達、
一年に一度、お互いの健康な顔を見ながら、それこ
そ言いたい放題、げらげら笑いながら、親父である
私の悪口を言って帰って行きました。            
  その十日後、87才になる家内の母親が、滑って
転んで大腿部骨折。わが家から電車で約一時間の団
地の4階に一人住まい。団地の世話役が救急車で近
くの病院に。私達夫婦は丁度外出中で、帰宅すると
留守番電話に世話役さんからのメッセージ、家内が
慌てて病院に駆けつけました。これも約一時間の所
に住む長男の嫁さんが、世話役さんからの電話で駆
けつけていました。それから家内は毎日病院通い。
  そんなとき、月に一度集まる勉強仲間からの手紙。
「病院の近くに住んでいるから、何かあったら連絡
してね、何時でも飛んで行くからね、私がいること
を忘れないでね」と。こんなに嬉しい手紙はない、
電話なんかよりずっといい、と家内は涙を浮かべ、
もの凄く力が湧いてきた、と言っています。手紙を
お守りのようにハンドバックに入れて病院に行きま
す。                                          
  自分の気持ちや考えを相手に知って貰いたい、解
って欲しいという前に、心を澄まして相手の言うこ
とを良く聞く。それはおかしい、常識はずれと思っ
ても、ちょっと自分の感じたことを脇に置いて、相
手の言い分、考え方や思考方法に素直に付いて行く、
出来れば相手の置かれた環境まで思いやる、すると
今まで気づかなかった側面が見えてきます。「大変
なことなんだ」、「凄いね」と言うような相づちが
打てたら、気持ちが通じたと言えましょう。時には
話している当人すら気づかない心理を見つけてやれ
ることもあります。問題解決の手伝いも出来るでし
ょう。                                        
  「活年コミュニケーション広場」は仕事の利害、
隣近所の気遣い、親戚の煩わしさもなく、安心して
気軽に話が出来、また聞いて貰える仲間がいます。
この集りは13年目になります。豊かな人生とはよ
い人間関係をより多く築くことであり、人様のお役
に立つことも人生を生き甲斐のあるものにしてくれ
ます。(年通信会費\1500.当日会費\500)        
                              (本号12頁参照)

生活者主権の会生活者通信2001年05月号/11頁