個社会-1

 

東京都渋谷区 塚崎 義人

 

「かたよらないこころ、こだわらないこころ、とらわれないこころ、

ひろく、ひろく、もっとひろく〜〜〜」

薬師寺元管長・故高田好胤師

 

                〜 理念 〜

〜かたよらず、こだわらず、とらわれず〜

 

 

 

  領 域 | 構 成              <  人 権 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

外  |対象   (色)   [  死  ] [ MANEGE  ] [  生  ]

      |・・・・・・・・            ↑↓

部  |手段   (受)    [ 四苦八苦 ] [ P D C A ] [ 真 理 ]

・・・・・・・・・・・・・・・・・          ↑↓

      |  |   |表     [ 十八界 ] [ S D G ] [ 徳 目 ]

 |意 | 体 |象

内  |  |  (想)・・・         ↑↓         

      |識 | 制 |心    [   無  常  ]  [   無  我   ]

 |  |   |象

 |・・・・・・・・・             ↑↓

部  |無 |要素(行)   [ 食 事 ] [ 年 齢 ] [ 創 造 ]

 |意 |・・・・・・・・・          ↑↓

      |識 |基盤(識)    [      姿勢・行動・能力      ]  

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

                      (実体はない、実体がないからこそ)

                 〜〜かたよらず、こだわらず、とらわれず〜〜

 

 

「 人 権 」 

 

・ひとのこころには、こうなってほしいという、“ねがい”が、いつも、  

   ましてや、ひとびとが集まるところにも、そうした“ねがい”は。      

・いまは、数かぎりない“ねがい”が集まった、ひとりひとりの個社会、

   そこには、ひとびとが思いねがう、“自由な発想とかぎりない多様”が。

・これまでの社会は、ひとは、こうあるべきと、べき論が大手をふるって、

   そう、薄い膜(フィルター効果「濾過」)でおおわれた国民社会(虚構)でしたから。

・一部のひとびとの思惑に影響された、かたより・こだわり・とらわれた理念ばかりが、

“自由な発想とかぎりない多様”を保つには、それにあった理念が、たいせつ。

・国民社会(虚像)から個社会(実像)へ、ひとびとのこころは、なだれをうって、

社会の時間と空間は、いたるところでぶつかり合い、ズレ・ゆがみ。

・そして、いまになっても、なにが起きているのか、わからない、ひとびとが、

   変わりつつあるということさえ、気づいていないひとも、さて、どうなることやら。

・時空間(ズレ・ゆがみ)は、もともと、こころの思わくがおおきく影響するもの、

ひとりひとりの考えと行いが、時空間をズレ・ゆがみ、やすくして。

・思わく、ひとのこころ根に、もともとあるものだから、

   とくに変わったものではなく、こころそのもの、だからこそ、やっかいな。

・いままでの国民社会では、思わくはあたりまえのこと、この“あたりまえ”が、

くせもので、そうなんだという空気に、だれもが手なずけられやすく。

・でも、いまは個社会、あたりまえという、社会の思惑は、すっかり崩れさり、

   社会の底辺では 個々人の“自由な発想とかぎりない多様” が沸きあふれ。

・個社会の数かぎりない“ねがい”を成すには、だれもがもっともだという理念が、

なので、ここでは“かたよらず、こだわらず、とらわれず”が、よいのかと。

・“かたよらず、こだわらず、とらわれず”、さまざまな可能性をさがし、現実的なものへ、

   実体がないからこその国民社会(虚像)にとって、それは、もってこいかも。

・個社会のひとびとの“ねがい”は、“自由な発想とかぎりない多様”、

   かたよらず・こだわらず・とらわれず、の理念で、あらゆる可能性を引きだせれば。

・ひとりひとりの実体とは、食べ・歳とり・生きること、まず、そこにもどってみれば、

   そこには、“寛容さ”(とがめず、受けいれる)という、ゆったりとしたゆとりさが。

・個社会は、そんな雰囲気の、おだやかな社会なのかと思われるのですが、

ひとって、すぐに変わろうとはしませんから、ざんねんながら、なかなか。

・なので、国民社会と個社会での、理念に対する考えかたを、知っておくのがよいかと、 

   二つの社会は、理念に対し、まったく正反対の考えで行動するということを。

・国民社会(虚像)では、国家理念、政治理念、企業理念、経営理念、と表し、

   個社会(実体)では、理念国家、理念政治、理念企業、理念経営、とあらわします。

・また、わけのわからんことを、でも、個人でも、集団でも、組織でも、かならずねがいが、

そのねがいを、かなえようと、それぞれに理念を掲げ行動するので、とてもたいせつ。

・それぞれの理念で、ひとびとは、どのように考え、どのような行動をとるかといいますと、

   政治理念は政治のための理念であり、理念政治は理念のための政治をするので。

・この違いは、ちょう灯につり鐘、そと見はとても似ているのですが、

その中身はまったく釣りあいがとれず、比較にならず、まったく異なるもの。

・政治理念、ひとびとの、それぞれの考えの政治、それぞれの行動の政治がめだち、

   理念政治、ひとびとにとって理念は共通、それに基づき、同じような行動を。

・理念政治は、ひとびとの考えの違いを超え、ひとつの理念にまとまるので、わかりやすく、

ここが、もっとも政治理念と理念政治の根本的な違いになるのではないかと。

・個社会では、ひとりひとりが自身の考えで政治をおこなわなければならないので、

   これからの政治、経済の活動は、理念を政治し、理念を経営する考えが中心に。

 

 

「姿勢・行動・能力」

 

・個社会の理念、〜〜かたよらず、こだわらず、とらわれず〜〜

・理念を支えるのは、ひとりひとりの“姿勢と行動と能力”

・姿勢: どれほどの行動と能力を持っているひとでも

     理念の基本姿勢に著しく隔たるひとは、まったく役にたたない。

・行動: どれほどの基本姿勢を語れるひとでも

     理念の基本行動がなければ、なんにも成し遂げられない。

・能力: どれほど姿勢と行動がすばらしいひとでも

     理念の基本能力がなければ、とても成長はできない。

 

そなえてる・いないは、ご自身が、もっともおわかりのはず、

  でも、意外とわかっていないのが、ひとのほんらいの姿なのかもしれませんけど。

 

 

MANEGE

 

・個社会の“自由な発想とかぎりない多様”を、なしとげるマネージ(実行)を、

   理念(かたよらず、こだわらず、とらわれず)に基づいて、生き生きと。

・それには、自ら、ひと任せでなく、それぞれが、ものごとを締めくくらなければ、

   締めくくるには、ものごとをあいまいにせず、まとまりをつけて。

・どんなマネージにも責任がともなうもの、こころにずっしりと、おおいかぶさり、

   なにせ、自由は、よほど自身を見つめておかないと、どんでもないことに。

・ひとのせいにできません、自由なので、よいことも、わるいことも、

   理念(かたよらず、こだわらず、とらわれず)を、深くこころにとどめて。

・そう、理念にもとづいて、“理念マネージ”、しているかどうかが、

   個人でも、集団でも、組織でも、おこなうのは“理念マネージ”、でないと。

・ささいなマネージから、大きくたいせつなマネージまで、まちがいなく、

   おなじ理念にもとづき、理念マネージがおこなわなければ、とんでもないことに。

・いままでは、国家理念とか、企業理念とか、政治理念とか、経営理念とか、

   さまざまな有象無象の思惑による、マネージの理念ばかりでしたので。

・まったく、ほんらいあるべき理念にもとづいていなかったので、

   社会を見わたしても、名ばかりの理念が幅をきかせ、わがもの顔に、はびこって。

・だから、個社会の理念(かたよらず、こだわらず、とらわれず)にもとづかなければと、

   理念国家、理念政治、理念企業、理念経営、とてもわかりやすいはず。

・どんなひとでも、まちがいなく理念にもとづき、行動でき、能力を発揮できるというもの、

   まちがって、あらぬ方向へ行こうとしても、その前に気づき直すことができるので。

 

 

PDCA」 Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Act(改善)

 

・理念といっても、ひとのこころはうぬぼれがあるので、どうしても元のもくあみに、

   だからこそ、いつも理念をこころに深くとどめておかないと。

・それには、日ごろからPDCAを、心がけておくのがよいのかも、

    Plan (計画):個社会(実像)

    Do  (実行):自由な発想とかぎりない多様

    Check(評価):理念マネージされている

    Act (改善):かたよらず、こだわらず、とらわれず

 

 

SDGS」 国連総会にて決議(2015925日)

 

持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals

         (行動計画:17目標、169達成基準、232指標)で成りたつ。

 

・その理念は 〜〜誰一人、取り残さない(Leave no one behind)〜〜

  前文「 このアジェンダ(課題)は、人間、地球及び繁栄のための行動計画である。

 これはまた、より大きな自由における普遍的な平和の強化を追求するものでもある。

 我々は、極端な品行を含む、あらゆる形態と側面の品行を撲滅することが最大の地球規模

の課題であり、持続可能な開発のための不可欠な必要条件であると認識する。

 すべての国及びすべてのステークホルダーは、協同的なパートナーシップの下、この計画

を実行する。我々は、人類を貧困の恐怖及び欠乏の専制から解き放し、地球を癒やし安全

にすることを決意している。我々は、世界を持続的かつ強靭(レジリエント)な道筋に移

行させるために緊急に必要な、大胆かつ変革的な手段をとることを決意している。我々は、

 この共同の旅路に乗り出すにあたり、“誰一人取り残さない”ことを誓う。

 今日、我々が発表する17の持続可能な開発のための目標(SDGS)と、169のターゲット

は、この新しく普遍的なアジェンダの規模と野心を示している。これらの目標とターゲッ

トは、ミレニアム開発目標(MDGS)を基にして、ミレニアム開発目標が達成できなかった

ものを全うすることを目指すものである。これらは、すべての人々の人権を実現し、ジェ

ンダー平等とすべての女性と女児のエンパワーメントを達成することを目指す。

 これらの目標及びターゲットは、統合され不可分のものであり、持続可能な開発の三側面、

 すなわち経済、社会及び環境の三側面を調和させるものである。

 これらの目標及びターゲットは、人類及び地球にとり極めて重要な分野で、向こう15

間にわたり、行動を促進するものになろう。 」

 

目標1:貧困をなくそう(No Poverty

        あらゆる場所の、あらゆる形態の貧困をおわらせる

目標2:飢餓をゼロに(Zero Hunger

    飢餓をおわらせ、食糧安全保障、栄養改善実現、持続可能な農業を促進

目標3:すべてのひとに健康と福祉を(Good Health and Well-Being

    あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する

目標4:質の高い教育をみんなに(Quality Education

    すべての人々に包括的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会促進

目標5:ジェンダー平等を実現しよう(Gender Equality

    ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児の能力強化をおこなう

目標6:安全な水とトイレを世界中に(Clean Water and Sanitation

    すべての人々に水と衛生への利用可能を確保する

目標7:エネルギーをみんなに、そしてクリーンに(Affordable and Clean Energy

    手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的エネルギーへのアクセスを確保する

目標8:働きがいも、経済成長も(Decent Work and Economic Growth

包括的かつ持続可能な経済成長、雇用および働きがいを推進する

目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう(Industry,Innovation and Infrastructure

強いインフラ構築、持続可能な産業化の促進、技術革新の拡大を図る

目標10:ひとや国の不平等をなくそう(Reduced Inequalities

    国内および国家間の不平等を是正する

目標11:住み続けられるまちづくりを(Sustainale Cities and Communities

    安全かつ強い持続可能な都市と人間居住さを実現する

目標12:つくる責任 つかう責任(Responsible Consumption and Production

    持続可能な消費と生産の形態を確保する

目標13:気候変動に具体的な対策を(Climate Action

気候変動とその影響を軽減するための、緊急対策を講じる

目標14:海の豊かさを守ろう(Life Below Water

海洋と海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

目標15:陸の豊かさも守ろう(Life on Land

森林の管理、砂漠化対処、土地劣化の阻止、ならびに生物多様性損失を阻止

目標16:平和と公正をすべてのひとに(Peace,Justice and Strong Institutions

平和かつ包摂的社会、公正な司法、説明責任のある包摂的制度を構築する

目標17:パートナーシップで目標を達成しよう(Partnerships for the Goals

実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

 

・国民社会(虚像)から個社会(実像)へ、とてもはやく移りつつあるので

社会の時間と空間(ズレ・ゆがみ)は、いたるところに、はげしく。

社会で起こっていることを、ようく見つめれば、その根底に、

“人権(いきもの)”が、すべてのできごとに、かかわりあっているということ。