たどるべき-14

東京都渋谷区 塚崎 義人

 

「かたよらないこころ、こだわらないこころ、とらわれないこころ、

ひろく、ひろく、もっとひろく〜〜〜」

薬師寺元管長・故高田好胤師

 

物質、生命、こころ、

どの世界にも同化できる善い考え

 

なにを、受けつぎ  過去(祖先は)

なにを、受けつがせ 現在(家族は)

なにを、受けつぐ  未来(子孫は)

                〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

社会的観照2・・・方法(進めかた)-3

 

「五蘊(ごうん)」

 

*おおきな原像、国家、ひとの社会のど真ん中に、どっしりとすわって、

それは、実体がないから、おおいかぶさってくるような。

 

 *そのぜんたい像は、とくに、これといって、実体がないので、さまざま、

    イメージは浮かびにくい、なので、般若心経を引用させて、もらえれば。

 

*般若心経の根本“照見五蘊皆空”、すべての存在は五つの構成要素で、

その本性は実体のないもの、実体がないからこそ、存在する。

 

 *物理学の根本“素粒子”、見える・見えないもの、すべて四つの構成粒子で、

物も、生きものも、心の器も、実体のない素粒子だからこそ、存在する。

 

 *じっさいのところ、五蘊も、素粒子も、同じ姿勢(考えかた)とみてよいのでは、

    五蘊は、ない・ある、と説き、素粒子は、点・ひものような、と道理を。

 

 *ほとんどの社会が、さまざまな形態の国家を活用、今回は、遠いむかしに、

説かれた“五蘊”に、あてはめ、国家を体験してみることに。

 

 *国家は、三つの構成要素、主権・国民・領土、で、

    運営の方法は、司法・立法・行政、をめやすに、おこなわれ。

 

 *五蘊は、色・受・想・行・識、の構成、

色:対象は、受:色に対応、想:思う、行:色のため、識:見きわめ。

 ・色(しき) :対象は

    国家の対象、主権を持つ人びとのため、国民。

 ・受(じゅ) :色に対応

    国家の手段(対応)、主権は国民という原理、民主。

 ・想(そう) :思う

    国家の体制(想う)、人びとが、おたがい影響しあう関係、社会。

 ・行(ぎょう) :色のため

    国家の行い、食べもの、身をまもり、一生をすごせるよう、経済・教育・政治。

 ・識(しき) :見きわめ

    国家を見きわめる、すべての規範の大原則、憲法。

 

                      かたよらず、こだわらず、とらわれない

  領 域 | 構 成             <国  家>

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

外  |対象   (色)  [ 安  全 ]  [ 国  民 ]  [ 人  権 ]

     |・・・・・・・・           ↑↓

部  |手段   (受)  [ 義  務 ]  [ 民  主 ]  [ 自  由 ]

・・・・・・・・・・・・・・・・          ↑↓

      |  |   |表  [ 文  化 ]  [ 社  会 ]  [ 精  神 ]

     |意 | 体 |象

  内  |  |  (想)・・・          ↑↓

      |識 | 制 |心  [  道  徳  ]      [  法  律  ]

      |  |   |象

     |・・・・・・・・・          ↑↓

  部  |無 |要素(行)  [ 経  済 ]  [ 教  育 ]  [ 政  治 ]

      |意 |・・・・・・・・        ↑↓

      |識 |基盤(識)  [        憲   法          ]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

色即是空 空即是色

(実体はなく、実体がないからこそ)