たどるべき-2

東京都渋谷区 塚崎 義人

 

「かたよらないこころ、こだわらないこころ、とらわれないこころ、

ひろく、ひろく、もっとひろく〜〜〜」

薬師寺元管長・故高田好胤師

 

物質、生命、こころ、

どの世界にも同化できる善い考え

 

なにを、受けつぎ  過去(祖先は)

なにを、受けつがせ 現在(家族は)

なにを、受けつぐ  未来(子孫は)

                〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

社会的原像2・・・食

 

「生きる」

 

 *生きることは、食べること! 食べることは、生きること!

    このことを、どうしても、わたしたちは忘れがちに。

 

*生きることは、眼に見えるもの、見えないもの、あまたの生きものの命を、知る、知らないにかかわらず、

瞬間・瞬間、とうぜんのごとく、殺傷し、傷つけます。

 

*いちばんの徳は不殺生、でも本当の不殺生は、生きとし生けるものの中に、自身(自己)が感じられるように、

はじめて、わたしたちが、なぜ生きるのかを。

 

*不殺生、ふだんから気にかけ、同じ生きもの同士、親しみ、自身のエゴなど、

わたしたちが、ほかの生きものより、優っている、などとは。

 

*食べられるものは、同じ生きもの同士、お互いさまのもの、

生きとし生けるもの、その分け前に、あずかることが。

 

*奪うことなしに、一片の食べものも口にすることができない、わたしたち、

だからこそ、食べものに感謝し、ほかの生きものの分を、のけておく。

 

*分べつなく、なんでも食べまくり、欲にまみれ、だらしのない生きかた、

みずからに重い負たんが、心はいきいきせず、からだも丈夫にならない。

 

*わたしたちの生が、こんなふうに浪費される、せっかく、人として学ぶことが、とても多くあるのに、

けんめいに、生きようとしている生きものに失礼、もったいないことです。

 

*ひかえめに、バランスとれた食べものを、さらに、澄んだ空気、暖かく豊かな大地のもと、わたしたちは、

   

   心の器ある、生きものたちと、ともに、お互いさまで、生きていければ。

   

 

「身土不二」

 

 *大地(土地・環境・風土)からの食べものは、とてもからだに良い、

    なぜなら、生きものは、その大地から産まれるので。

 

 *ところかわれば品かわる、生きものは、それぞれの大地で、おおきく変わり、

    たとえば、熊など、北極で真っ白、アラスカで赤茶色、日本で真っ黒。

 

 *とうぜん、わたしたちも、大地(土地・環境・風土)の違いで、変わり、

    すがた・かたち、色・ことば、ましてや、性質や気質さえも。

 

 *大地から、離れて生きるのではなく、そこに、そのまま依存することで、

    わたしたち、そのものが、自然そのものと、気づくはず。

 

 *食べるものの、ないところ、生きものはいません、

    生きものは、大地から産まれ、大地からの食べもので育つ。

 

*おおきく、植物と動物、植物は大地からの栄養で育ち、そして有機成分(菜っ葉、穀もつ、くだもの、球根など)を、動物はその有機成分で、命をつなげる、

わたしたちのからだは、有機成分で、ほとんどができている。

 

*大地と敏感に向かいあう、植物とって、ほかに移されたりすると、大地の養分が変わったりするので、発育不全や枯れたり、病気がちになることが、

植物にとって、養分はとても微妙なもので、不自然な生理(病理)になりやすい。

 

*すべての生きとし生けるものは、大地に含まれる養分と深くかかわりが、

    栄養の成分のとりかたで、寿命・健病、性格・性質、盛衰・消長が。

 

*ですので、大地(土地・環境・風土)は大切に見守られなければ、

土地・水・空気、それぞれの成分、そして温暖・寒冷か。

  

*大地からの食べものは、生きとし生けるものの、からだ、そのもの、

  

   むかしも今も、かしこい方々は、食べものと、食べかたの、食養生を。