| 当会の目的と活動方針を再確認しよう所沢市  河登一郎
・昨年7月の総会で新代表に小枝氏が就任されて以
  来、最初(H12/8月号)の巻頭言での民主党偏
  重批判から始まって、大山論文、日の丸掲揚とつ
  ながった一連の主張はそれなりに一つの政治的方
  向を示したものであろうが、当会会員の多くにと
  っては、(内容の善悪は別として)かなりの違和
  感を持たれたのではあるまいか。              
・その違和感の連続が、最終的には1月9日の運営
  会議冒頭の、代表による唐突な解散提言と退場に
  つながったことは、会のために極めて残念である。
  その経緯については本号…に詳細報告されている
  ので割愛するが、この機会に当会の目的と活動方
  針(存在意義)を再確認しておきたい。強調した
  いのは、当会は単なる自由討論の場ではなく、以
  下をふまえた明確な目的と活動方針を持った団体
  だと云うことである。                        
・勿論、本稿は一会員の私見である。しかしこの内
  容については新編集委員全員のご賛同を頂いたし、
  多くの会員の共感も得られると確信している。に
  も拘わらず当会はこの目的をも超えた、懐の深い
  ・発想の柔軟な自由人の集まりでもある。将来、
  環境の変化によってはこの目的や活動方針さえ固
  定・不動のものではない。諸兄姉の忌憚ないご意
  見・ご異見を歓迎する次第である。            
                                              
1、目的:(会則第3条)                      
・当会の目的は(大前研一氏が提唱された)平成維
  新憲章の理念を実現することである。          
・維新憲章の重要なキー・ワードをいくつか列挙し
  て見ると、方向は明確である。                
 (1)自らの意志で代表を選ぶ真の主権者          
 (2)自由な競争と自己責任の原則                
 (3)利権構造の温床となった中央集権システムを解
    体する                                    
 (4)行政の大改革を行い、生活者主権の国を創る  
 (5)市民運動を通じて、生活者である国民の手に政
    治を取り戻す。                            
・維新とは革命である。現在の日本が置かれた危機
  的状況を変えるためには、漸進的・保守主義的な
  改善の積み重ねでは限界がある。非暴力は絶対条
  件だが、現状をガラガラ・ポンと改革しなければ
  日本は良くならないと我々は考える。          
                                              
2、活動方針:                                
・会則第4条、平成維新実現戦略及び今年度につい
  ては昨年11月号に詳述してあるが、本稿では2
  年前の平成11年1月に当会として行った苦渋の
  選択を想起したい。                          
・当時も我々は目的実現の有力な方法の一つとして、
  理念を共有する人々を応援して、なるべく多く国
  政及び地方議会に送り込むことに努力して来たし、
  今後もその活動は続けるべきだと考えていた。  
    一方、大前氏の意向として" 平成維新の会" の
  名前で選挙運動をすると大前氏の運動と混同・誤
  解される恐れがあるので避けてほしいとの要請が
  あり(会報1998年9月号参照)、会員の投票
  を経て、90対29(無効4)の大差で、" 平成
  維新" の名前を捨ててまで選挙活動を続けること
  を選択したのである。(会名変更のもう一つの理
  由が右翼団体との混同を避けるためだったことに
  も注目したい。)                            
  その結果、当会が平成維新の会時代も含めて推薦
  した東京選出の現職議員は、                  
                                              
  衆議院:  2名(他に          (会員議員    
                  会員議員4名)      合計6名)
  参議院:  1名                (  〃    1名)
  都議会:  1名(  〃    3名)(  〃    4名)
  区議会:  5名(  〃    7名)(  〃  12名)
  市議会:  1名(  〃    1名)(  〃    2名)
  合  計:10名(  〃  15名)(  〃  25名)
  内民主党:7名(  〃    9名)(  〃  16名)
                                              
  に達しており、それなりの成果ではあるが、政治
  に実効ある発言力を発揮するにはまだまだ不充分
  である。もっとふやす努力こそ必要である。    
                                              
3、民主党との関係:                          
・当会が民主党の支援団体なのか否か、が若干の混
  乱の原因になっているのでこの機会に正確に整理
  しておきたい。                              
 (1)当然のことだが、当会は特定の政党の支援団体
    ではない。我々は民主党以外にも当会の目的を
    共有する立派な候補者がいることを知っている。
    逆に民主党にも利益誘導型の癒着議員がいるこ
    とも知っている。                          
 (2)しかし、当会の目的に賛同し推薦を求める候補
    者・我々として推薦したい候補者に民主党が多
    いのは、考え方に共通点が多いことから自然な
    成り行きであろう。                        
 (3)政党は今後も政治力学により離合集散ありうる
    し、綱領や党名の変更もありうる。          
 (4)我々の軸足はあくまでも当会自身の目的の実現
    であり、既存政党とは是は是、非は非、支援す
    べきは支援し、反対すべきは反対する。その意
    味で中立である。民主党の比重が高いと考える
    なら民主党以外の候補者を発掘する以外に方法
    はない。その努力を欠いて民主党が多いと批判
    するのは、天に向かってツバするに等しい。  
 (5)上記の趣旨に基づき、我々は今後も目的を共有
    する候補者を国政、地方を問わず政治の現場に
    一人でも多く送り出したい。                
    結果的に全員民主党でも構わないし、全員非民
    主党でも構わない。我々の軸足はあくまでも我
    々自身の目的の実現なのである。            
・民主党の比重が高いか低いかと云った主体性のな
  い議論はこの位にして、もっと建設的・具体的な
  活動に貴重な時間を使おうではないか。        
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