生活者主権の会生活者通信2000年05月号/08頁..........作成:2000年05月18日/杉原健児

次期衆議院総選挙は早まるか! 支援を強化しよう!

選挙対策特別委員会委員長 江頭清昌

 小渕さんの急病により、森政権が誕生したが、何ら変わるものがない事は、はっきりしていますが、 いくらなんでもいい加減に衆議院を解散して、国民の意思を問うてもらいたいと誰も思っているのでは ないでしょうか。自民党も沖縄サミット後よりサミット前が、有利と見る向きもあり、選挙は、 当初の予想より早まる可能性が強いと報道されています。この原稿が5月号に載る頃には、解散の宣言が、 なされているかもしれません。私達は、たまたま、三人の民主党公認候補(ながつま昭さん、 末松義規さん、片山みつよさん)を推薦しており、なんとか、当選していただくべく、支援しているわけ ですが、お三方も何時選挙があっても良いようにと日夜努力されている事と思います。
 私達は、再度自分の協力できる事をし残していないか考えて、支援に万全を期そうではありませんか。 因みに、お三方の事務所は、次の所です。ながつま昭さん(164-0003中野区東中野1-55-4-402 TEL03-3993-1549 、FAX03-3993-2832 )、末松義規さん(小平市鈴木町2-731 TEL042-386-0611、 FAX042-386-0711 )、片山みつよさん(杉並区高円寺南1-6-5-201 TEL03-5305-7320、FAX03-5305-7321 ) です。
 すでに三種の神器(為書、推薦状、証明書)は、長妻謙三郎(ながつま昭さんのお父さん)に作成して いただき、上記のお三方に治田代表(副委員長)から届けていただきました。
 又、お願いしております選挙カンパの集まり具合は、4月7 日現在で19万円(のべ15人の方から)で、 すでに当初の100口(一口1000円)は、達成しましたが、毎月、書いております様に1000口 ( 100万円、人数は、 100人くらい)にまで伸びればと思っています。尚、カンパ頂いた方は、 次の方々です。
 1月6日渋谷区の大さきさん(3000円)、神奈川県相模原市の佐伯さん(3000円)、千葉県柏市の治田さん( 30000円)、1月11日中野区の宮川さん5000円、1月13日小平市の小俣さん(30000 円)、1月31日Kさん(3000円)、2月7日千代田区の鈴木さん( 20000円)、2月8日江頭( 20000円)、2月8日豊島区の吉井さん(10000 円)、2月10日世田谷区の井上さん(3000円)、2月28日文京区の松井さん( 15000円)、3月2日調布市の杉原さん( 30000円)、3月6日Mさん(5000円)、4月4日新宿区の佐藤さん( 10000円)、4月6日神奈川 県相模原市の佐伯さん(3000円)です。
 尚、未だ、ご多忙の故などの理由で振り込まれていない方は、出きるだけ早くお振込みいただきます ようお願いいたします。振込先は郵便口座名「主権協賛」で郵便口座番号は00100 −4 −108845です。 期間は、始めを2000年1月1日とし、終わりは、告示日前日までと致しております。なお、振込用紙の メモ欄に選挙カンパと御記入ください。又、カンパ頂いた方は、姓名と居住地域と口数を掲載させて いただいております。掲載不可の方は、その旨を振込用紙のメモ欄にお書きください。集まリました お金は、推薦者の数で割り、均等なものを各推薦者にお届けします。
 なお、主権協賛は治田代表が委員長をしている活動費募集特別委員会の口座です。又、治田代表は、 当委員会の副委員長(連絡係り)です。

素人の歴史道楽・・・歴史は常に変わる

大田区 大谷和夫

 元々戦前の生まれで頭が少し古いかも知れないが、人生三分法という考え方があり、修行時代は ひたすら勉学に励み、職業時代は丁度敗戦後の経済復興期に当たっていたこともあり専ら滅私奉公に努め、 最後は道楽時代として好きな事をしながら人生を全うするという方針をとってきた。道楽というと 現在あまりよくない意味に使われるが、本来は「道を解して自ら楽しむ」ことである。
 数ある道楽の中で、不思議な魅力に取り付かれたのが歴史である。歴史といっても旧制の教育では、 小学校で国史、中学校で東洋史と西洋史を教わっただけで、その後の高校の理科や大学の工学部では 多分歴史の授業はなく、正直言って少年時代の私にとって、歴史はそれほど興味のある学科では なかった。
 遅蒔きながら社会に出て、技術者として研究・開発に携わるようになって技術史に関心を持ち、 日本ではまだ碌な食べ物もなかった昭和20年代に、技術導入でしばらくスイスに滞在して甚だしく カルチャー・ショックに襲われ、その後の経営者の時代も海外事業展開などで諸国の文化と歴史に関心 を持ち、更に外から日本を見ることにより種々問題を感ずるようになった。しかし何と言っても時間 の制約があり、道楽するほどの余裕はなかった。
 ようやく暇になって世界最古の歴史書と言われるギリシャのヘロドトスの書いた「歴史」を読むと、 当時ギリシャでは歴史は学問の対象とはならず、歴史は物語であり、娯楽としか扱われなかったという ことである。なるほどそう言われてみて、娯楽としてみると歴史書はびっくりする程面白いものである。
 昔学校で教わった歴史は、今ではかなりの部分が修正されなければならず、随分いい加減な教育を 受けさせられたものだと感心するばかりである。更に最近分かったことだが、戦後の新制教育の内容も、 歴史認識に関してはアメリカ占領軍のマインドコントロールが未だに効いていて、これ又かなり出鱈目 だと思われ、一体歴史教育とは何ぞやという気がしてくる。
 一方、人生の目的は「知ること」であり、「知るという旅」が人生であるという思想がイスラムに あるそうである。歴史書を読み、史跡を実地に歩いてみると、あらためて成る程と思うことが多い。 今まで何も知らずにきた事に我ながら呆れると共に、今頃になってああそうだったのかと新たに事実を 知ることが多く、ソクラテスの真似ではないが、いやでも「私は何も知らないということを知っている」 という無知の自覚を迫られる。しかし人間誰しも持ち時間は有限であり、従って知識も有限であり、 しかもそれが正しいとは限らない。従って無知を自覚して開き直ると、新しく知ることが多いことに 非常な幸福感を覚えるという結果になる。つまり歴史は、 無知を自覚できた者にとっては、エンドレスな最高の娯楽である。
 既に述べたように歴史は所詮物語である。所が考古学上の資料の発見、秘密資料の情報公開、新しい 学説の出現により、歴史は常に変化する。従って学校で習った歴史や、かつて仕入れた歴史は必ず 書き換えられている。だから常にウォッチしている必要があるのが歴史である。
 最近は世の中も便利になって、近所の大田区立図書館に行って面白そうな本を借りだしては読んでいる。 しかし読みっぱなしでは片っ端から忘れてしまう。そこで一冊読んだら、そのエッセンスなり注目すべき 要点をノートに書き記すことにした。読書量も年間百冊位になるので後から検索し易いようにパソコン のデーターベースを使って読書録も作成した。6年前にはそれらを元に、私なりの新しい世界や日本の 歴史の切り口について発表する機会があり、3年前には古稀を迎えて、内容を更に補足して自費出版を 行った。大田区立図書館に献本してあるので、「ゴールデン エイジ」と図書名を検索すれば、 私の歴史道楽と異文化探訪記などまとめたものが借りられる。
 今回はそれらの延長線で最近の世界情勢の変化に対して、日本はこのままでよいのか、どうすべきか という問題意識のもとに、この1・2年に読んだ本からヒントを得て、気にかかった事項を何回か つづけて発表するつもりである。勿論独断と偏見に満ちていると自認するので、読者諸兄の忌憚無き ご批判を歓迎するものである。
 次回は何故日本の歴史教育はおかしいのかという観点から「日本の近代歴史学の基礎と問題点」を 発表する予定である。乞うご期待。

生活者主権の会生活者通信2000年05月号/08頁