生活者主権の会生活者通信1999年08月号/09頁..........作成:1999年08月21日/杉原健児

統一地方選挙を終えて

豊島区議会議員 日野克彰

 1.はじめに
 生活者主権の会の皆様、ご支援誠にありがとうございました。地縁もお金もなく、 政党の看板もない私にとって、皆様を含めた個人的なご支援が大きな支えとなりました。 様々な活動を通じ、今後も皆様と意見交換・協働行動をさせていただければと考えています。
 2.勝つための選挙戦術について
 様々な勝利者がいる以上、様々な選挙戦術があるのであり、今回の自分のやり方がベストとは 思っておりません。この場では私の経験・感想をざっくばらんに述べさせていただきます。 忌憚のないご意見をいただければ幸いです。
 (1)個人を訪問することが全ての基礎よく言われることですが、地方選においては浮動票への期待を 一切抱くべきではありません。この考えを前提として、昨年の9月から選挙に向けた行動を開始しました。 従って私は、日常の多くを「如何に多くの個人と会うか」に費やしたつもりです。
 (2)様々な方のご紹介や大学の名簿等にも頼りましたが、絶対数が不足しておりましたので、 飛び込みセールス並みに多くの未知の方々を訪問しました。合計で1万4千軒ほど(留守も含めて) になりましたが、このぐらいでやっと自分に入れてくれそうな人がカウントできたような気がします。
 (3)相手との共感ポイントを探すことが鍵
せっかく多くの人に会っても、素通りしたのでは意味がありません。相手と何らかの「関係」を 形成しなければ票には結びつかないのです。私の場合ですと、出身地である東北(宮城県ですが、 広く解釈して東北は同じ)、経験のあるスポーツの話などを時々話題に出しました。 その上で政治的な考えなどを伝えるのが一つのパターンだったと思います。私は人付き合いが それほど上手な方ではありませんが、下手は下手なりに相手との接し方があると思い、 無理のない自分の曝け出し方を工夫し、相手との「共感ポイント」を探りました。
 3.選挙にお金はかかるか?  「かかると言えばかかる」これが結論です。私の選挙スタイルは、上記のような、言わば「個人戦」 であり、既成政党のような「組織型」選挙に比べると、確かに安上がりです。しかし、まじめに半年 ないし一年間を選挙オンリーで過ごさなければならないとすると、その間の生活費が問題になります。 資産家でもない私のような人間にとって、これは大きな経済的問題でした。
 確実に結果を出すには、この辺が割り切りどころだと思います。
 4.今後の活動について
 国会議員については、「議員立法」の実績・能力の有無が重要な評価ポイントの一つに なりつつあります。これは、地方議員でも同じではないでしょうか。ところが、多くの地方自治体では、 首長の下、総与党化が進み、事実上議会は行政側の追認機関と化しています。我が豊島区もその典型的な パターンと言えます。
 そこで、条例の提案とその現実化を私の活動の中心に置きたいと考えています。 「総与党」に加わらずに条例の提案・現実化を図るため、以下のプロセスを恒常的に作り上げて いくつもりです。
 ○多くの区民(市民)の共通ニーズとなっていることにできるだけ活動を絞る。
 ○上記を条例として提案するための手法として、直接請求(全有権者の50分の1以上の署名による) を活用する。
 ○できるだけ多数の署名を集め、数の力を背景として、首長・議会に対し、提案した条例を制定するよう、 有形・無形の圧力をかけていく。
 「数の力」を議会内に求めるのではなく、議会外に求めていこうというのが、上記の趣旨です。 国政にはない、地方政治の直接民主制的機能を最大限に活用するわけです。
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