生活者主権の会生活者通信1999年04月号/05頁

教 育 費 減 税 に つ い て 

豊島区 吉 井 正 信 

 私は、三人の子持ちです。私大生、国立大生、そ れに都立高校生です。それに要する学費は、年間約 2百万円です。さらに、京都在住の私大生には、年 間百万円以上の仕送りが必要になります、このよう に子育てには莫大な経費がいります。
 それで、教育費減税について提案したいと思いま す。もし学費の全額、もしくは一部が経費として認 められれば、30代から50代にかけての親に大き な負担減になるでしょう。負担減のみでなく、大き な励みとなり、一子のみに止まらず、二子・三子と 育てる勇気を持つことになりはしないでしょうか。
 一人っ子の弊害は大です。最低二人、できれば三 人以上が理想だと思います。50年後の日本のため にも、数人の子供を育てられる環境を整えるべきで す。住宅の問題や子育ての時間等、解決しなければ ならない課題は多々ありますが、私は教育費減税は、 一つの大きな突破口になると思います。
 勿論財源の問題もあるでしょうが、国家の将来の ため、是非とも検討していただきたいと思います。  この点について、皆様方のご意見、ご批判を頂戴 できれば幸いです。(TEL 03-3950-4121 FAX 03-3950-4978)

都 知 事 選 で は 止 め よ う 知 名 度 選 挙 

葛飾区 小 枝  尚 (TEL&FAX 03-3696-4110)

誰を候補者にするか、どの人を推薦するか、他人 の様子を伺っていた人たちは、青島都知事が不出馬 を表明した途端に行動を始めた。
 しかし其処には都民が前回の都知事選挙で青島氏 を選ばざるを得なかった思いに斟酌する気配は全く 感じられない、あの時多くの都民の想いは行政側と 議会の間に存在していた都民(納税者)不在の旧来 の陋習に拘り、10年・20年先を視野に置いた行政の 至らなさを改革すること希求しその可能性を青島氏 のあのハチャメチャの行動の中に小さい期待を込め て選んだのである。
 然るに今回も各政党及び個人は当落の結果に焦点 を置き前回自民党が元官房副長官の担ぎ出しを漸く にしたと同じ手法で候補者選定を進めてしっまた。
 先ず、自民党は青島不出馬声明以前は選挙戦勝利 覚束なしと見て党内からの選出を見送り外部著名人 に白羽の矢を立てんとしたが思わしくなく困惑して いたところ幸いにも青島氏の不出馬声明に助けられ 漸くのこと党内柿沢氏を説得し決まるかに見えたが、 これまた勝利確実成らざると判断した地域無視の横 車を押す本部執行部に依って握り潰されてしまい、 突如として元国連事務次長の明石康氏擁立を決めて きた。
 対する、野党第一党の民主党も同じ理由に依って 党内選出を遅らせ評論家や元政治家などに人を求め て迷っているうちに不出馬声明となり俄かに勢いず き鳩山氏擁立へと流れて行った。しかし其処には都 政に対する党としての青写真が有るでく単に相手を 倒すための野党第一党としての面子のみが存在して いるとしか思えない。
 公明党は創価学会会員以外に多くの集票が望めな い現状から当初から相乗りを決めていたと思われる。
 自由党は意気地無くも自らの党勢に甘んじてこれ また独自候補の擁立は諦めざるをえなかったので有 りましょう。
 共産党は勝敗を度外視して革新の政党としての存 在を訴えて独自候補を擁立してきた。
 社民党に至っては多くの選挙民にとって政党とし ての存在すら忘れかけている。個人として無所属出 馬のM氏もこれくらい本名無き選挙戦であるならそ の著名度によって一波乱起こせば第二の青島になれ るかもしれない、たとえ破れたとしても混戦の中で あればきずは浅い、とのよみが推察できる。
 こうして見るとどう診ても先ず党利・党の面子そ の次に候補者の知名度を優先させ選挙民に問わなけ ればならない政策は後回しになっている感は免れな い。
 これでは単に著名度による人気投票の域をでず都 民は又又青島都政二の舞の苦渋を飲まされる事にな る。
 都政の中にはいますに着手しなければならないこ とは山ほど有る。先ずは財政再建、多すぎる職員と 都議会議員、徒に規制緩和し宅地造成による自然環 境の破壊、増え続ける芥に対する減量施策(リサイ クルの前に?)、中学浪人対策化した都立高校、戦 時体制を引きずっている学校給食、上流地域の生活 汚水を飲料水としていていいのか?生活向上に伴う 生活用水の将来対策は、怠惰に隠れる福祉依存者に は?等。そして尤も忘れられている公務員は住民に 対する奉仕である意識。これらの問題解決には都民 自身んにも痛みを求めなければならない事も有り反 感をまねくことに為るため議員職に有る者にとって は自らの地位すら危うくなる事柄であるので手はつ けられないでありましょう。
 この様な思い切った事の出来るのは持っている地 位に拘泥せず蛮勇を振るう勇気有る人でなければ為 し得ません。ぜひ市井の中からこの様な人が出て人 気投票的知事選挙に終止符を打って欲しいものです。

生活者主権の会生活者通信1999年04月号/05頁