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━━ 平成17年10月1日 Vol.21 ━━━━ 毎月1日・14日発行

再び政権交代に期待する
                  生活者主権の会 峯木 貴

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

○とりあえずの政権交代から実力での政権交代へ
9月11日の衆議院総選挙の民主党敗北で、政権交代がずいぶん遠の
いてしまった。
しかし、仮にもこの国は民主主義国家であるため、国民は政治の良
し悪しを判断し、いずれは政権が交代する時期がくるだろう。

「とりあえずの政権交代」ということで民主党に一度は政権を、と
いうのがふれこみであった。しかし、いざ大事な1票を投じるとな
ると、実績のある自民党へというのが国民の本音なのだろうか。こ
れからの民主党には「とりあえず」ではなく、「実力」で政権を奪
還してもらいたいし、それこそが真の民主主義を実現するあり方だ
と思う。

その政権を奪還するための武器の一つに「マニフェスト」があるが、
今回の選挙でどれほど効果を発揮したか分からない。どの政党のマ
ニフェストにもいいことばかりが書いてあり、国家感というものを
感じさせない内容である。それらを横並びに比べても、国民にはこ
の国がどうなるのかを判断することは難しい。しかし、マニフェス
ト選挙は日本では始まったばかりなので、今後の進化に期待する。
文書で表された約束は、口頭の約束よりはるかに重要であるからで
ある。

○選挙で問われたことは
今回の選挙はそのマニフェスト以上に重要なことが問われていたと
思う。
それ以上に重要なこととは、誰がこの国のリーダーになるのかであ
る。今回の総選挙の争点は郵政民営化といわれているが、本質は次
のリーダーを小泉氏に任せるかどうかであった。このリーダーの選
択というのはよほど人間の本能にかなっている。つまりマニフェス
トという書類を読むよりも、人を選ぶほうがよほど直感的に感性に
訴える。また、それに加え「郵政民営化」という覚えやすくて、そ
の感性にピンとくるキャッチフレーズも一役買ったのだろう。
分かりやすい人間と分かりやすいキャッチフレーズは、政治のポピ
ュリズムと揶揄されようが、人間の本来備わっている感性に敏感に
反応するものである。

民主党にはそこが一番足りなかった。政策の内容が仮に自民党と互
角であったとしても、党首の顔及びその党と一言で本質を突くキャ
ッチフレーズがなければ選挙には勝つことはできない。

○首相の資質
ついでながらいうと、その首相に一番重要な要素はその人が日本を
こよなく愛することである。それには日本の過去も未来も全てが好
きであるくらいでなければならない。このことに異論があればその
意見を聞きたい。岡田氏ははなから、首相になったら靖国には参拝
しないと言っていた。これは最初から日本人であることもしくは日
本の歴史を否定するようなものだった。日本人を否定したからには、
日本の首相にはなれない。心に関することは、無言で実行すること
が最も日本人らしいことではないだろうか。

小泉氏は逆に、首相になったら靖国に参拝すると言っていたが、こ
れも日本人らしからぬ発言であると思う。しかも、当初約束してい
た8月15日を避けて参拝を繰り返したのだからもっと悪い。

これからの日本を引っ張っていくリーダーには、日本人の心の問題
をごく自然体で解決する能力を持ち合わせている人がふさわしい。
本気で日本を日本人を救おうとしている、と感じさせなければなら
ない。

今後も幾度となく政権交代のチャンスは訪れると思うが、次の政権
を受け持つためには、今のようにマニフェストだけの対応ではだめ
である。この日本の未来にふさわしい人物をそろえる必要があり、
その頂点に立つような人を党首にする必要がある。

○政権交代に向けて
今の肥大化した自民党には、捨て駒である議員がたくさんいるので、
腐敗した議員を切り捨てることによりすばらしい政党になる、とい
うふうに考えることもできる。しかし一般的には肥大化した組織は
徐々に腐敗する。小泉氏は今度の選挙で、念願である郵政民営化を
果すことができると思う。彼のライフワークの完成である。よって、
それ以上のことはやらないと私は考えている。首相を引退するいい
潮時であるし、彼には伝説の中だけで生きてもらいたい。

もし、仮に小泉氏が、「改革はこれからが本番だ」と言い、国民が
再びそれに熱狂したら、それこそ注意が必要である。歯止めが必要
である。

そのような意味でも日本にはもう一人のリーダーが必要である。そ
のリーダーの下で真の政権が生まれることを願う。



以上は9月11日の総選挙直後に執筆したものです。総選挙後の目ま
ぐるしく変わる情勢下、この論文が掲載される10月1日には内容が
陳腐化してしまうのではないかと懸念し、内容の大幅修正を考えま
した。しかし、若い前原氏が新たな党首に選任されるなど民主党の
改革の芽が早くも現れ、私の考え方の方向に間違えはないと感じた
ため、総選挙直後の私の思いとしてそのまま掲載することにしまし
た。

「著者・峯木 貴氏関連のHP」
http://www.bekkoame.ne.jp/~mineki/index.htm http://www.geocities.jp/mellon4649/ http://homepage3.nifty.com/ne/ne/mineki/


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